
低反発のベッドに、くまのプーさんの毛布の上で、すやすやとお眠りになっておられるのは『サミーくん』。
ジェニーのお父様でみにじぇにのおじい様。
7歳でHOTにやってきた。今では私が、足も曲がってしまって歩く事が出来ないサミーくんにおつかえしているのだ。
『さぁ、サミーくん!お散歩のお時間でございます。』
あったかい毛布にサミーくんをおくるみして抱っこで外に出る。
いろんな音や匂いを楽しんでおられるご様子。
サミーくんの左目は完全にみえていない。右目は少しだけ光がわかるようだ。
耳もとおくなったが聞こえるようだ。
『サミーくん、もう少し向こうまで歩いてさしあげましょう。』
店の裏には小さな川があって、アイガモ達が泳いでいる。
目の見えないサミーくんに風景をお伝えするのが私の役目。
『サミーくん、アイガモが川に浮かんでおりますが、あいにくここは禁猟区でございます。ご辛抱を。』
たけじいが現役だったらそこに浮かんでいるカモ達は今日の夕食に並んでいただろーな、なんて思いながら。
『風が冷たくなってまいりました。そろそろお部屋へもどりましょう。』
そうだ、今日はシャンプーをいたしましょう。曲がってしまった足をゆっくり温めてさしあげます。
そのままお眠りになられても構いません。私がベッドまでお運び致します。
私はサミーくんのすやすやお眠りになられているお姿をオガワコーヒーを飲みながら眺めているのが大好きなのだ。
私は生涯サミーくんにおつかえ致します。
